今回スタートするDISCOVERY coworkingブログでは、入居者様の取り組みや挑戦をご紹介していきます。
記念すべき第1弾は、北九州を代表するシステム開発企業、日鉄ソリューションズ九州株式会社様へのインタビュー。
自社オフィスを持ちながら、なぜあえて「社外のコワーキングスペース」を若手育成の場として選んだのか。
その背景と、実際に生まれた変化について伺いました。

現場の課題に向き合い、組織の成長を考える
Q. 大田さんのお仕事について教えてください。
北九州地区の製鉄所に関わる生産管理システムの開発・運用・保守を担当する部門の責任者を務めています。
具体的には、システムの安定稼働を支えるのはもちろんですが、新しい仕組みの開発や改善、トラブル対応など、かなり幅広い業務に関わっています。組織としては、社員や協力会社の方々を含めて約250名ほどのメンバーがおりまして、そのマネジメントや人材育成も私の重要な役割のひとつですね。
現場の技術的な課題に向き合いながらも、同時に「人がどう成長していくか」「組織としてどう力を発揮していくか」を常に考え続けることが、自分の大きな仕事だと感じています。
若手育成の場がない――世代ギャップと拠点の分散という壁
Q. 若手育成について、どのような課題を感じていらっしゃいましたか?
一番大きかったのは、やはり世代構成の問題ですね。私たちの会社は、ちょうど採用が少なかった時期がありまして、現在30代後半から40代前半の、いわゆる“中間層”が少ない状態になっているんです。
そのため、若手のすぐ上にいるのが50代以上のベテラン層になることが多く、どうしても年齢差が大きくなってしまって。もちろん、皆さん熱心に指導してくれているのですが、やはり少し距離感が生まれてしまうんですよね。教える側も「どう伝えたらいいか」と悩みますし、若手側も「何を聞いていいか分からない」という状況が起きやすくなっていました。
その結果、孤独感を抱えてしまって十分に相談できないまま悩みを深めてしまうケースもあり、中には離職につながることもありました。これは組織として、非常に大きな課題だと感じていました。
Q. その課題に対して、どのような取り組みを始められたのでしょうか?
まずは「若手を現場のチーム任せにするのではなく、部全体で育てていこう」という方針に大きく舵を切りました。横のつながりですとか、少し上の先輩との関係性をしっかりつくることで、孤独感を減らし、気軽に話し合える環境を整えることが何より大切だと考えたからです。
その流れの中で、若手同士が主体となって学び合う“ワーキング”の文化が生まれました。入社1〜2年目は業務に直結する基礎を学び、その後は自分たちでテーマを決めて勉強会を進めていくという形です。これはもう10年ほど続けている取り組みになります。
Q. その活動を進めるうえで、新たに見えてきた課題はありましたか?
ありました。それが「集まる場所」の問題です。私たちは北九州だけでなく、大分や山口にも拠点があり、若手も各地に分散しています。部として横のつながりを強めるためには定期的に顔を合わせることが重要ですが、既存のオフィスはどうしても特定の地域に偏ってしまう。貸し会議室を使う方法もありましたが、継続的に使うには不便さがありました。
つまり、若手育成を部として進めていこうとすると、「世代ギャップによる相談のしにくさ」と「拠点が分散していることによる集まりにくさ」、この二つを同時に解決できる“新しい場”が必要だと感じていたんです。そうした背景から、若手が気軽に集まり、主体的に学び合える環境として、社外の拠点の活用を本格的に検討するようになりました。
選定の決め手は“集まりやすさ”――立地・価格・柔軟性
Q. 導入前に重視されていたポイントは何でしたか?
大きくは「立地」「価格面」「使い勝手」の3点を重視していました。
まず「立地」についてですが、博多や山口、大分などさまざまな地域からメンバーが集まってくるため、できるだけアクセスが良くて、誰にとっても移動の負担が少ない場所であることが絶対条件でした。
次に「価格面」ですが、光熱費や追加料金などが後から発生するのではなく、あらかじめ分かりやすい形で設定されていることを重視しました。社内で予算を立てるうえでも、「何にどれだけかかるのか」が明確であることは非常に大切なポイントでしたから。
そして「使い勝手」という点では、スペースの広さや利用時間の柔軟さですね。私たちの場合、15〜20人ほどが集まることもあるため、ある程度の広さが必要でしたし、業務の都合上、夕方以降まで使えることも必須条件でした。そうした私たちの実務スタイルに合った環境かどうかを、しっかりと見極めながら検討していました。
Q. DISCOVERY coworkingを選ばれた決め手は何でしたか?
一番の決め手になったのは、やはり立地の良さですね。倉駅からすぐという圧倒的なアクセスの良さがあり、各方面から来るメンバーにとっても「ここなら集まりやすい」という場所だったのが大きかったです。実際に、協力会社の方との打ち合わせでお呼びする際にも、「小倉駅のすぐ近くなら行きやすいですね」と言っていただけることが多く、人を集める拠点として本当に使いやすいと感じています。
また、料金体系が分かりやすかった点も大きなポイントでした。光熱費などが込みの定額で設定されているため、後から追加費用が発生する心配がなく、社内での予算管理がしやすいのは本当に助かっています。貸し会議室のように「あと何分で出なきゃ」と時間を気にしながら使う必要がないのも、安心感がありますよね。
さらに、運営スタッフの皆さんの対応の柔軟さも印象に残っています。セキュリティ面の相談や入退室カードの運用など、こちらの事情に合わせて丁寧に対応していただけたことで、「ここなら長く安心して使えそうだ」と確信でき、最終的な決め手になりました。

Q. どのような目的でDISCOVERY coworkingをご利用されていますか?
主な目的としては、やはり若手社員の育成の場としての活用ですね。現在は、入社5年目・6年目くらいの若手社員が中心となって、「自分たちは今、何を学びたいのか」というところから自分たちで考え、主体的に勉強会を進めています。
1〜2年目の頃は業務に直結する分野の基礎を学ぶ勉強会を行いますが、そこを卒業すると、次は「新しく何を学びたいか」を自分たちで決めていきます。例えば、新しい技術分野の勉強や興味のあるテーマについて話し合い、時々ここに集まって会議をしたり、情報共有をしたりしながら、自主的に活動を進めています。
社内の会議室ではなく、こうした外部の環境で集まることで、彼らの視野も広がりますし、何より主体的に学ぶ意識が高まると感じています。ですので、若手が自分たちで考え、横のつながりをつくりながら成長していくための拠点として、非常に有効に利用させてもらっています。
若手が自ら学び始めた――コワーキングが生んだ成長の好循環
Q. 実際に利用してみて、特に良いと感じている点は何ですか?
やはり一番実感しているのは立地の良さですね。先ほども申し上げましたが、小倉駅からすぐなので、社内メンバーだけでなく協力会社の方にも足を運んでもらいやすく、外部の方との打ち合わせの場としても非常に使い勝手がいいと感じています。
また、自由度の高さも大きな魅力ですね。カードで出入りできるため時間を気にせず使えますし、業務の流れに合わせて柔軟に利用できる点は、日々の業務の中でとても助かっています。貸し会議室のように時間制限や追加料金を気にする必要がないので、時間を忘れて会議や作業に集中できる環境が整っているなと。
さらに付け加えるとすれば、スタッフの皆さんの対応が丁寧で、施設全体の雰囲気がとても良い点です。ちょっとした相談にも親身に対応していただけるので、単なる作業場所というより、私たちとしても安心して拠点を置ける環境だと感じています。こうした居心地の良さが、これからも継続して利用したいと思える大きな理由になっています。
Q. 社内の方の反応はいかがでしたか?
実は導入当初は、社内の上層部の一部から「新たに費用をかけてまで、外部に拠点を持つ必要があるのか」という慎重な意見もあったんです。特にコスト面については、「社内に立派な会議室があるじゃないか。本当にそれ以上のメリットがあるのか?」という声もありましたね。
ただ、実際に2〜3回ほど利用してみると、そういった印象は大きく変わりました。駅から近く各方面から人が集まりやすいことや、時間を気にせず使える利便性、そしてスペースの使い勝手の良さなどを実際に体感したことで、「なるほど、これは確かに費用をかける価値があるな」という認識に変わっていったんです。
結果として、最初に出たような反対意見はすぐに聞かれなくなり、今では社内でも「みんなで集まるなら、やっぱりここが便利だよね」という共通認識になっています。本当に、実際に使ってみて初めてその良さがしっかりと伝わった、というのが正直なところですね。
Q. 今後ここで実現したいことはありますか?
今後は、「人がつながる場」としてもっと積極的に活用していきたいと考えています。
特に、若手社員が中心となって行っている自主的な勉強会やワーキング活動を、社内の中だけで完結させるのではなく、外部の方とも交流できるような形に広げていけたら面白いなと。ここにはさまざまな分野の企業の方や、高い技術を持った方々が集まっていらっしゃいますよね。そうした方々と自然に会話が生まれたり、情報交換ができたりするのは、コワーキングスペースならではの大きな魅力だと感じています。
また、将来的には、この場所を小倉エリアにおける私たちの「開発拠点」として機能させていくことも期待しているんです。山口や大分など周辺地域のエンジニアや協力会社の方々が集まりやすい場所なので、ここを一つのハブにして、優秀な人材や新しい知見が集まる環境をつくっていきたいですね。仕事だけでなく、新しい分野の勉強会や、もしかしたら共同プロジェクトなんかも生まれるような、“成長のきっかけが生まれる場”として育てていけたらと思っています。
コワーキングは“場所”ではなく、人と成長をつなぐハブへ
Q. 同じように外部拠点の活用を検討している企業様へ、メッセージをお願いします。
これから検討されるのであれば、まずは「人が集まりやすいかどうか」を最優先に考えることが大切だと思います。どれだけ素晴らしい設備が整っていても、そもそも集まりにくければ、結局は活用が進みませんから。社員だけでなく、協力会社や取引先の方にとっても足を運びやすい場所かどうか、という視点を持つことが非常に重要です。
そしてもう一つは、「まずは実際に使ってみる」ということですね。私たちも最初は慎重な意見がありましたが、実際に利用してみることで、その価値を実感することができました。
外部の拠点を持つということは、単に「働く場所を増やす」ということではなく、新しい人のつながりを生み出し、組織の成長を根本から支える大きな可能性を持っていると感じています。ぜひ、そうした「投資」の視点で、前向きに検討してみることをおすすめしたいですね。
今回のインタビューを終えて・・・
大田さん、貴重なお話をありがとうございました!
日鉄ソリューションズ九州様の「若手の主体性を引き出す」という素晴らしいお取り組みに、DISCOVERY coworkingが少しでもお力添えできていることを本当に嬉しく思いました。 人と人とがつながり、新たな成長が生まれる「ハブ」としてご活用いただいていることは、私たちが目指す施設のあり方そのものです。
大田 悌弘(おおた よしひろ)氏
日鉄ソリューションズ九州株式会社
鉄鋼ソリューション事業部
北九州鉄鋼システム部長
会社概要
製鉄システムの開発、保守運用に加え、大学ソリューション、九州の地場お客様やNSSOLと連携による金融/流通などの全国お客様のシステムの企画、開発、保守運用を推進
日鉄ソリューションズ九州株式会社HP
https://www.nssol.nipponsteel.com/kyushu/
DISCOVERY coworkingでは現在エリアの拡張を進めており、新たに9部屋のオフィスルームが誕生する予定です。
日鉄ソリューションズ九州様のように、サテライトオフィスやプロジェクトの拠点、人材育成の場など、企業様のフェーズや課題に合わせた柔軟な使い方が可能です。 「自社にとってどんな活用ができるだろう?」とお考えの企業担当者の皆さま、ぜひ一度、DISCOVERY coworkingをご見学にいらっしゃいませんか?
皆さまの「未来の準備」を、私たちが全力でサポートいたします!
